こんな笑顔で歓迎されたら誰だってうれしくなってしまうだろう。ボクはある村のお祭りに参加して、たくさんの笑顔とお酒のもてなしを受けたのだった。
　ここは、中国・雲南省・貢山、ミヤンマーと国境を接する辺境といえる山岳地である。省都昆明から車で険しい山道を怒江（ヌージャン、サルウイン川）沿いに川上へと登り2日かかった。
　この地域には少数民族ヌー族の人たちが独自の文化を繁栄させてえ暮らしている。この日、日本風にいえばある村の鎮守の森のお祭りに出くわし、見学させてもらった、というわけだ。
　写真の女性が右手に持っているのは、ヌー族伝統の焼酎。ボクにも同じ器に入れて「さー、飲んで」と渡してくれた。「ありがとう。乾杯！」といって、パチリとシャッターを押した。
　笑顔に民族衣装がとてもよく似合っている。こんなうまい酒はめったに飲めるものではない。ヌー族の言葉で「おいしい」といいたかった。

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