「もっとじっくり見ておくべきだった」灼熱の太陽が気力を萎えさせた(撮影:1990年5月)

 ここはインド・アグーラのタージ・マハル正門である。この門を潜るとあの美しい白亜の霊廟が鎮座している。多くの観光客ははやる気持ちを抑えきれないのか、中へ中へと急ぐ。
 ボクもその一人であったようで、門に対する記憶が薄い。こうして写真を見ると、建築物の造形を知るという観点からもじっくり見ておくべきだった、と残念でならない。
 正面外壁の装飾は緻密で独特な紋様がほどこされている。また、その奥の天井はドームになっているが、おもしろそうな構造になっているようだ。
 とにかくこの日は暑く、気温は40度以上に達していた。灼熱の太陽が気力を萎えさせたのかもしれない。

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