けなげなまなざしの馬に出会って、「いつまでも元気でな!」と声をかけてしまった(撮影:2001年1月)
小柄ではあるが見るからに働きものという出で立ちの馬。ベトナム北西部・カオライ県の村で出会った。この地域は山岳地帯で車道の整備が遅れているので、輸送手段として馬が重要な役割を果たしている。
馬は目元がやさしい。この馬も実にけなげなまなざしで、おでこのあたりをナゼナゼしたくなってしまう。きれいにカットされたたてがみ、首輪の鈴、これらから飼い主に愛でられていることが分かる。
ボクだ子供だったころ、日本も日常生活の中に馬は溶け込んでおり、身近な存在であった。ことあるたびに馬車や馬そりに乗せてもらったことを思い出す。
この馬と巡り会い、なつかしさを憶えただけでも、ここまで来たかいがあった。「いつまでも元気でな!」と声をかけて、別れたのであった。
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